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Site icon image雪草乃記-Ⅲ

Sessou-no-ki : Sessou’s Blog | 染織家・葛布帯作家 雪草のブログ

白膠木

間も無く織り終わる次作は角帯地、「白膠木」(ヌルデ)

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写真は庭のヌルデの初夏の剪定枝葉で染めた座繰り糸と葛苧。数年にわたり試し染めをして変色や糸の変化・劣化などがないことを確認し、いよいよ使う。

こちらはヌルデの樹皮や葉の様子。

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庭に勝手に生えてきたのでそれとなく育てているものだが成長が早く根でも増えるようで幼木が群生してきた。放っておくとあっという間にヌルデ林になりそうだから一本庭にあれば染料として枯渇することはほぼないと考えられる。

この木につく虫瘤は染めに用いられる五倍子で元はそれを期待していたが今のところ見つけたことがない。

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ウルシ科で枝や幹の切り口から滲み出る白い液体(写真は時間が経ってオレンジ色になっているが)は漆と同じような働きをするので塗料として使われることもあったようだ。漆ほど強くはないが稀にかぶれる人もいるそうなので注意。染液も乳灰色で素手で長時間触っていると心なしかピリピリしてくる。染めた糸は染料というより顔料っぽい雰囲気を醸し出しており少し糸がコーティングされる感じで特に葛の繊維は強度が増すように思う。希望的気のせいかもしれないが。

ところでアイヌ民族はこの木を利用していたのか?手元の文献を調べても出てこないが、花の白い粉(とは何だろう?)を塩がわりに使ったという話がネットに出ていた。しょっぱいのかな?

https://www.saga-st.jp/kongetu/kongetu-201910-nurude.pdf

今年舐めてみよう。

春の芽出しは赤みを帯び、秋になると真っ赤に紅葉する。

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春の芽出し

赤い色素を持っているようだ。