この時期になって、やっと庭に植えてあったトマトが食べられるようになった。夏の間は、すべて何者かによって中身を食べ尽くされ、皮しか残っていなかった。食べ方から多分ナメクジか何かかと思われるので、ほとんど触るのも嫌な位であった。仕方なく諦めていたのだが、寒くなって、その何者かによる食害はなくなった。しかし、寒さのため、熟す前にもう株が枯れてきたので、大きく実ったトマトを収穫し、部屋の中に置いて熟すのを待ちながら少しずつ食べている。
人は自然界からおこぼれを頂戴しているに過ぎないのだといつも思う。