手術を受けて、今月末で丸10年になる。乳がんの場合10年再発しなければ、とりあえず寛解と呼んで良いことになっているらしいと先日知って、感慨深い気持ちになった。特に定期的に通院していた訳ではないし検診ももはや受けていないが、ともかく今生きている。
ガンは病なのか?ということを、色々なことが解明されつつある今も、当時と変わらずやはり考える。ウィルスが要因の幾つかを除けば、ガン細胞は全て自分の体内で起こる変化の結果で、通常は免疫機能が働いて監視して排除されているけれども、何かの境界を超えたある時点でそれらの免疫機能はコロリとガン細胞を守る側に寝返る…それが全部体内で起こっているのだ。このことが私は不思議で仕方なく、神秘的だとすら感じてしまうのである。
その機能を、私は密かに「死ぬスイッチ」と呼んでいる。生きるに耐えられないほどのストレスが「その個体(人間)」にかかっているとき、その総量がある時点を超えると、スイッチが入るようにプログラムされているのだ。例えばそれは環境の合わない土地で植物が枯れてしまうのに似ている。あるいはタネを残した後、冬になる前にあっという間に枯れてしまう一年草。これはもう地球というか宇宙の摂理なのだと思う。
人間は幸い自分の意思で環境を変えることができる。自分の生命にとって生きやすい環境を整える小さな毎日の選択の積み重ねが明日の健康をつくる。
Photo:2025-9-19 16:35 大雪山黒岳テント場より北鎮岳方面

